水銀灯や蛍光灯への交換をお考えの方も多いと思いますが、近年ではこうしたランプの製造が年々減少していることをご存知でしょうか？いずれ流通量が減少して廃棄処分費が高騰する可能性もあり、LED化への対応が急務となっています。

人体や環境に被害を及ぼすおそれがある水銀を規制することを目的として、「水銀に関する水俣条約」という国際条約が採択されました。その条約を担保し確実に実施するため「水銀による環境汚染の防止に関する法律」が公布され、水銀に関する法的な規制が明確なものになりました。

一般照明用の高圧水銀ランプや一定量を超える水銀を使用した蛍光灯は、2020年末以降製造・輸出入が禁止されることになっており、各メーカーも生産終了を明言しています。同時に照明用ランプはLEDの製造へとシフトされる傾向にあります。

規制対象となる水銀灯と蛍光灯は、規制が近づくにつれて廃棄処分費が高騰するものと予想されます。家庭から出たものは各自治体のルールによって回収されますが、会社や工場などで出たものは、産業廃棄物として許可を得た専門業者が処理をする必要があります。

産業廃棄物処理には費用がかかりますが、規制によって今後はこれまで以上に高額となる可能性があるのです。交換には高所作業が伴うこともあり、さらに費用や手間がかかります。

LED照明は、水銀や鉛などの有害物質を含んでいないことから環境に優しく、廃棄処分をする際も安全です。ガラスやフィラメントなどの素材を使用していないことが多いため、割れて破片が飛び散る心配もありません。LED照明は従来の照明ランプと比較して長寿命なので、交換回数が減少し、廃棄物の大幅な削減にもつながります。