LED照明は、従来の白熱電球や蛍光灯と比較して発光効率が悪く、暗いのではないかと思われるかもしれません。これは誤った見解で、現在のLED照明は蛍光灯と同等か、それ以上の明るさを実現しています。LED化の際はその特徴を理解の上、使用環境に適した明るさの照明器具を選択しましょう。

LED照明の明るさはルーメン（lm）で表記されます。これは光の量を表しており、数値が大きくなるほど明るくなります。従来の電球の明るさはワット（W）で表されていますが、ワット（W）とルーメン（lm）で同等の明るさを示した対応表が商品のパッケージに記載されていることが多いので、チェックしてみてください。

光の色は空間を演出する重要な要素の一つです。使用する環境によって使い分けることで、空間の印象に影響を与えます。昼白色・白色といった色温度の高い青白い光は、明るく活動的な印象を与えるので、オフィスや店舗などの空間に適しています。温白色・電球色のように色温度の低い黄色がかった光は、落ち着いた印象を与えるので、バーやホテルラウンジなどの空間に適しているでしょう。

光がどの方向に向けて広がるのかも商品によって違いがあります。全方向を照らすLED照明は、オフィスや店舗などで使用すると全体的に明るくなります。下方向を照らすLED照明は、トイレや廊下など狭い空間で使用することで、必要な位置で集中的に明るく照らすことができます。

LED照明には調光できるタイプがあります。調光機能のあるLED照明を選ぶことで、部屋全体の明るさを自由にコントロールしながら、場面に応じた照明演出を楽しむことができます。ただし、取り付ける環境が調光機能付きの器具に対応しているか、購入の際は確認が必要です。