LED照明は初期導入費用がかかることから、設置を迷っている方も多いでしょう。導入にあたっては国や自治体の補助金を活用することで、初期費用を大幅に軽減できます。富士市で利用できる補助金制度についてご紹介します。

政府は温暖化対策の一環として、建物の省エネを進める方針を打ち出しており、LEDの導入も対策の一つとして設定されています。自治体も国と連携する形で、補助金を交付するなど積極的な取り組みを行っており、静岡県富士市も同様に補助金制度を設けて対策を講じています。

補助金の事業によって補助対象者・補助対象設備は異なり、利用の際には必ず申請書類が必要となります。提出した申請書類が審査され、認められた場合に補助金の交付が決定するという流れです。年度毎に制度が変更となる場合がありますので、事前に最新情報をご確認ください。

富士市で利用できる補助金の一例として「中小企業者温暖化対策事業費補助金」があります。温暖化対策事業を実施する中小企業者等に対して補助金を交付することで、LED照明などの環境に配慮した設備等への投資を促し、温室効果ガスの削減を進めながら市内産業の振興を図ることを目的としています。

対象は市税を完納している中小企業者・中小企業団体等で、富士市環境アドバイザーまたは国の省エネルギー診断を受け、必要とされる省エネ改修工事が行われる必要があります。

必要とされる省エネ改修工事とは「事業所の温室効果ガス総排出量を10パーセント以上、または5トン以上削減する事業」「富士市環境エネルギー推進協議会が推奨する機器を導入する事業」となり、いずれかに該当すれば対象となります。

補助金の申請にあたっては、環境への負荷を抑えて設備機能を更新するような機器の導入が必要です。エネルギーを効率的に利用するには、エネルギー消費全体を把握した上で、設備の更新などの見直しを計画することが重要です。

省エネルギー診断を受け全体像を把握した上で、適切な機器を導入する流れとなります。照明や空調などの設備を更新することが補助金の対象となり、また同時に実施された場合に限り、調光システムや断熱サッシの導入などの運用改善も対象となります。